【資金繰り支援】顧問先企業の生命保険契約者貸付について
2025/02/27
こんにちは、名古屋を中心に東海三県で経営コンサルティングをしている、株式会社TCFコンサルティング代表の渡辺です。
本日は、顧問先企業に経営コンサルティングを行い、資金繰り支援の一環として「生命保険」の「契約者貸付」活用を提案しました。
事業資金の調達手段としては、まず思い浮かべるのは銀行や信用金庫からの借入ですよね。ただ、特定の条件を満たした生命保険契約があれば、生命保険会社から借入をすることもできます。
借入をする大前提としては、解約返戻金が発生する生命保険契約、ということです。よって、いわゆる掛け捨ての保険等の解約返戻金がない保険契約からは借入はできません。
この、生命保険の契約者貸付には、以下のメリット・デメリットがあります。また、生命保険会社で取扱が異なる部分もあります。
【メリット】
(1)保険契約を解約せずに資金調達が可能
保険契約を解約すれば、その時点での解約返戻金が発生しますが、死亡保障等も解約により消滅します。契約者貸付は解約せずに保障が継続されます。
(2)銀行等からの借入と違い、融資審査がない
銀行等からの借入は、業績や財務状況等の審査があるため、借入できないこともあります。契約者貸付は解約返戻金の範囲内での融資のため、審査がありません。
(3)返済方法・返済期間にある程度柔軟性がある
保険会社や保険商品により違いはありますが、返済方法や返済期間が選択でき、柔軟な返済計画が立てられます。資金が必要な時だけ、短期間に借入をしてすぐに返済する。また、返済期間の設定が無ければ、返済資金が確保できるまで、借入し続けることも可能です(借入中は利息が発生します)。
【デメリット】
(1)死亡等の保険事故が発生した場合、保険金から借入残高が差し引かれ保険金が減少する
例えば死亡保障5千万円の生命保険契約から、1千万円の契約者貸付を受けている時に、被保険者が死亡した場合は、受け取れる保険金は5千万円から1千万円と利息を差し引いた金額になります。
(2)借入に利息がかかる
銀行等からの借入と同様に利息支払いが必要です。利率は、保険会社や保険商品によっても異なります。
以上、メリット・デメリットがありますが、資金調達手段の一つして非常に有効です。
特に、一時的に仕入れ等で資金が必要な時期があり短期間だけ融資が必要な場合は、生命保険の契約者貸付で一時的に資金を確保し、資金に余裕ができ次第返済することで利息負担を抑えることも可能です。
顧問先企業の社長には、現在の生命保険契約及び解約返戻金の総額を案内し、資金が必要になればいつでも借入が可能なことを説明しました。
なるべく銀行等からの借入を抑えたい、というニーズがあったのでこの提案は喜ばれました。
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